2002.01-02 MCRJ ニュースレターより
Regional Reports 支部報告

澤田 武志

恥ずかしながら初めての支部報告をする、四国の澤田です。
MCRJ地域統括委員として活動させていただいており、現在四国支部には5名の会員が登録されております。
今のところは皆さんでミーティングという形でお会いしたことは無く、これから是非開かなくてはと思う今日この頃です。
四国の皆さん!「こんなんしてや!」みたいなのありましたらガンガン連絡下さいませ。即、採用させていただきます!

さて、現在私は1967Austin Mini Cooper 1275S Mk-1を所有しております。いままで5台のミニを乗り継いできました。

当時私は英国に行かせてもらっておりまして、最初から3台目までを英国で所有しました。もちろんどれも日本のミニ事情から考えると大変リースナブルで、私が英国内で所有した3台とも一台あたり日本円にして約10万円以下でした。通学、買い物、ツーリングやバトルにと大活躍でそれぞれに深い思い入れがあり、今でも明確に憶えています。

最初の一台目はマスタードブラウンを少し濃くしたような色の1973BLミニ1000でした。この車は300ポンドで購入し3台の中でも一番長く乗った車でした。イギリスには交差点がほとんどなく、ラウンドアバウトというロータリーがありまして、うまく走れば止まらずに町を一周することも可能でした。夜10時になるとある駐車場に行くとフォードエスコート、カプリス、シエラ、フィエスタ、ヴォクソール、ミニなど結構な台数がたむろしていました。私もその中の一台で、誰かが駐車場から出ていくとそれを追いかけてバトルを挑むというような事をしていました。ミニ1000ノーマルで大きめのラウンドアバウトだと2速全開で攻めることが出来、本当に気持ちの良い車でした。簡単に全開で走ることが出来て、しかも気持ちが良くて速いと感じるスピード域である事が私にとっての1000の魅力でした。そうこうしている内にある一台との出会いがありました。

ある夕方、ベッドから起きあがり空腹な私は近くのニュースエージェント(小さいコンビニ、基本的に日が出ている時間内くらいしか開いていない)に向かいました。アパートからたった3分行ったところに車体の半分から上がホワイトで下がネイビーブルーのおかしなカラーリングの車が私の目に入ってきました。説明するのが後になりましたが、英国の町中に住む庶民の方々(私を含む)は駐車場を所有していることが殆どなく、路肩に駐車するのが一般的です。さて話は戻ってそのおかしなカラーリングの車はミニだったのです。近くで見るとあのジーンズを裏返しにしたような縫いしろブチが全てツルツル!デシームドしてありました。車高はノーマルでスプリントボディではありませんでした。フロントは前部が全てFRPで出来ており、ごっそりと開けることが出来、整備性抜群!右側のテールライトの直ぐ横から生えていた無線用の細くて長いアンテナがなんだかボトムスみたいで格好良い。内装は真っ黒でした。しかもリアウインドウの左側には「X1-R eater, very quick 350ono」と書かれているではありませんか!X1-Rとはフォードフィエスタのチューニングバージョン?で日本で言うZCあたりのCR-XやシビックのSiみたいなものです。そんな車を追い回すことが出来るミニが350ポンドなんて、「なんちゅー美味しい車や。」とすぐに連絡を取り即決!外出目的の空腹もどこへやら。翌日に金と車を交換する約束をしてその場は退散。もちろんその夜は眠れるわけが無い。

さてその翌日の昼、車と現金を交換した私は早速、田舎道を攻めに行きました。速い、マジで速い。メガホンマフラーが爆音をぶちまけながら、英国特有の、360度地平線の田舎の景色をわくわくしながらぶっ飛ばしました。なぜそんなに速いのかと調べましたところ、ミニクラブマン1275GTのエンジンを1380ccまでボアアップしSU1.5のツインキャブを装着、クーパーカムなど結構色々なところをモディファイしておりました。何と言ってもフロントがFRP、デシームボディ、ツートンカラー、メガホンマフラーの爆音などでどこへ行っても目立っていました。

そんな車にも終わりの時が来ます。購入してから9ヶ月が過ぎた頃、MOT(車検)の日が近くなってきました。フロアに空いた数個の穴、モディファイされたエンジンやボディなどが災いし車検場では門前払いでした。けど、乗りたい!そう、車検無しで乗ることを決意したのです。何と半年間も警察の方々に発見されることなく乗り続けることができました。しかし、そんな幸せな時もつかの間、ある日駅に用があり急いで向かったところ駅前にタクシーや一般車が違法駐車をしており、爆音とホーンでそれらをけちらしながら進入していき、挙げ句の果てに調子に乗って駐車場を出口から進入してしまいました。駐車場でゆっくりとタバコに火を付け窓から足を投げ出して座っている私にでっかい図体をして、黒い弾丸の様なヘルメットを被った人影がこちらに近寄ってきます。「やっば、警察やん。」と思ったときには時遅し、窓から投げ出された私の足をつかみ「君は今いくつ違法したかわかるか?」と聞かれやっぱり一応「いや、わからんね。」と答えたところ「一方通行逆走、駐車場逆進入、シートベルト未装着、スピード違反、車検無し、の5件だ。さあ、車を降りてもらおう。この車検のない車は廃車にしてもらおう。あす、警察署に来なさい。ゆっくりと説教してあげよう。」と親切にも私の車を廃車にするそうです。免許証の提示をしその場を解放してもらい、速攻でお世話になっていたミニガレージ「マイクスミニ」へ。最初に購入してそのままにしておいたミニ1000とエンジンを載せ変えてもらいました。ここまでするとは私もかなりの中毒になっていたと思います。それほどまでに、そのエンジンは私にとって魅力的でした。FRPフロントでデシームドされたボディに1000のエンジンを適当に載せて警察に車を提出し、8時間の地獄の講習を受け家に帰ると1380ccエンジンが搭載されたミニ1000を磨いていた私は正常だったのだろうか、とも今では考えさせられます。

エンジンはそのまま装着されましたが、エギゾーストパイプはワークスラリーカーの様なセンター出しのカールタイプを作ってもらい装着しました。パワーアップしたミニ1000はノーマルエンジンの時に車検を通していたのでたっぷりと楽しめるはずでした。

ある日モーターウェイ(高速道路)を140キロくらいで走行中、エンジンから異音が!まるで空冷水平4気筒エンジンのようにバタバタと。なんとかその音のままアパートまで帰り着き、嫌な予感を感じながらプラグを抜いてコンプレッションレシオを計測、4番が無い!!その場で愕然とした私はとりあえず就寝し翌日マイクスミニへ。外したプラグを見てみるとL字の先が無くなっていました。そしてピストンには穴が。真っ赤に焼けたプラグの先はピストンに落ちてそのまま加熱されてピストンを溶かしてしまったというのが空冷水平4気筒エンジンへの変化でした。修理をするとなると車を購入したよりも高くなる。そろそろ潮時かなと感じた私は一度ミニを降りたのでした。

続きは次回へ。

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