2001.09 MCRJニュースレター より
メンバー通信
真夏の出来事・・・ギャランとmini
高橋 裕

コインを入れる。アームがドーナツ盤のレコードを運ぶ。曲は平山美紀『真夏の出来事』。♪彼のぉ〜車に乗ってぇ〜真夏の海を走り続けるぅ〜♪鼻にかかった甘い歌声。ジュークボックスの曲をBGMにゴロゴロ〜 ストライク!時は1971年(昭和46年)夏、中国地方最大の都市H市のボーリング場。東京のM大4年の筆者と、同じくW大、K大に在籍する悪友の六大学ドラ息子トリオ。駐車場には筆者のギャラン1500GTハードトップと二台のMAZDAのサバンナロータリー。ドライビングテクニックを磨くため、車の少ない峠を見つけ(と言っても総体的に車の少ない時代ではあったが・・・)ヒルクライムに明け暮れた青春。悪友のガールフレンドの方が輝いているように見えた、そして悪友達もお互いに同じことを考えていた青春。ロータリーエンジンは灯油で走るとの噂を信じ、サバンナに耕運機用のブルーガソリンを入れ、モウモウたる煙に笑い転げた青春。この頃、目の前を疾風の如く横切ったCooperになぜか心を惹かれ、強烈な印象としてMiniの四文字が残るのだがそれが筆者のその後の運命を左右するとは神のみぞ知る。いや、神様さえも知らなかった。(と思う・・・)

それから12年後の1979年(昭和54年)、長女を身ごもった女房殿の横で、プラモデル屋で買え買え光線を発したMiniのプラモデルを組み立て、ラッカー10数色をペイントしている筆者の姿があった。名前は『ZENI Cooper』。ルーフに大きな金庫を積んだ赤い現金輸送車で、ボンネットに大きなZENIのロゴ。一種のパロディー版である。これが、実はカントリーマンであることを知ったのは数年後であるが・・・木目部分もそれらしく綺麗にペイントし、我が家のお宝となり、Mini Mini大明神として奉られる。

更に20年後、1999年7月の筑波サーキットのMINI JAMBOREEに新車(1ヶ月)のBRGのCooperから降りる一人の渋い中年の男の姿があった。(筆者である…笑)当然のことながら、Mini Mini 大明神ことZENI Cooperはリアウインドウ部分に鎮座ましましている。定年になったら(推定2008年!) Miniを購入し、日本国内を走破しようとしていたが、生産中止の話を聞き慌てて購入してしまった。しかも試乗なしで・・・納車後はじめて転がした印象。あ!青春時代のギャランだ!(クーラー付の99年型で何をぬかす!とオールドミニ乗りのメンバー諸氏からはブーイングが聞こえてきそう・・・)賢明な読者は、ここでタイトルの意味がご理解いただけたと思う。(辿り着くまでがちょっと長すぎ?)

それからは、有明のHAPPY BIRTHDAY、茂木、富士と各種イベントに参加(見学)。中年(老年?)ミニ乗りの鑑となるべく切磋琢磨の毎日である。そして20年後の夏(2021年!)、筆者からMiniを譲り受けた孫が、隣にガールフレンドを乗せ湘南の海辺を走りながらナツメロを口ずさむ・・・。♪彼のぉ〜車に乗ってぇ〜 真夏の海を走り続けるぅ〜♪



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